脂肪肝の予防にオルニチンが効果的
オルニチンは肝臓の健康維持にとても効果的な成分であり、脂肪肝の予防・改善に役立ちます。脂肪肝は、肝臓に中性脂肪が蓄積して、全肝細胞の30%以上が脂肪化している状態です。
オルニチンには、成長ホルモンの分泌量を増やして脂質の代謝を促進する効果などの、脂肪肝の予防・改善に役立つさまざまな効果があります。脂肪肝に対するオルニチンの効果は、実験でも確認されています。
脂肪肝の予防・改善に役立つオルニチンの効果
オルニチンには、脂肪肝の予防・改善に役立つさまざまな効果があります。その中から、代表的なものをご紹介します。
成長ホルモンの分泌量を増やす
オルニチンには、体脂肪の減少に役立つ成長ホルモンの分泌量を増やす効果があります。
・成長ホルモンは体脂肪を減少させる
成長ホルモンには、脂質・糖・タンパク質の代謝を促進する作用があります。成長ホルモンが増加すると栄養素がエネルギーに変換されやすくなり、肝臓への脂肪の蓄積が抑制されます。
また、成長ホルモンには筋肉の発達を促す効果があります。筋肉は多くのエネルギーを消費するため、成長ホルモンによって筋肉が増えると、身体の代謝エネルギーが増加して体脂肪の燃焼が促進されます。
・オルニチンは成長ホルモンの分泌量を増やす
オルニチンに成長ホルモンの分泌量を増やす効果があることが、複数の実験で確認されています。
オルニチンは、成長ホルモンの分泌を促進して体脂肪の燃焼を促進し、脂肪肝の予防・改善に役立ちます。
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アンモニアの解毒促進
肝機能に悪影響を及ぼす物質に、アンモニアがあります。オルニチンにはアンモニアの解毒を促進する効果があり、肝臓の健康維持に役立ちます。
・アンモニアは肝臓に悪影響を及ぼす
アンモニアは、タンパク質の代謝などによって体内で発生する有害物質で、肝臓の働きによって解毒されます。
アンモニアには、細胞のエネルギー産生を阻害する作用があります。体内のアンモニアが増えると、脂質を代謝する肝臓の機能が低下して肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。
・オルニチンはアンモニアの解毒を促進する
アンモニアは、「オルニチン回路(別名:尿素回路)」と呼ばれる肝臓の代謝回路によって無害な尿素へと変換されます。その名の通り、オルニチンはアンモニアの解毒に深く関係しており、アンモニアの解毒を促進する効果があります。
オルニチンは、アンモニアの解毒を促進して肝臓の負担を軽減し、アンモニアの増加による肝機能の低下と肝臓への脂肪の蓄積を防ぎます。
生活習慣病の予防・改善
脂肪肝は糖尿病・高血圧・脂質異常症といった生活習慣病によって進行が早まることが、研究で確認されています。脂肪肝の予防・改善には、そうした生活習慣病を防ぐことが重要です。
オルニチンには、血液中の脂質を減らして血液をサラサラにする効果や、血糖値を抑制する物質の分泌量を増やす効果があります。
オルニチンは、糖尿病・高血圧・脂質異常症の予防・改善にとても効果的な成分であり、生活習慣病による脂肪肝の進行を抑制します。
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ダイエット効果
肥満は、脂肪肝の主要な原因のひとつです。体脂肪が増えると、肝臓にも脂肪がつきやすくなります。
オルニチンには、成長ホルモンの分泌を促進して体脂肪の燃焼を促進する効果があります。また、筋肉増強効果やストレス軽減効果、睡眠の質を高める効果などの、体脂肪の減少に役立つさまざまな効果があります。
オルニチンには高いダイエット効果があり、脂肪肝の原因となる肥満の予防・改善に役立ちます。
脂肪肝に対する効果が実験で確認されている
脂肪肝に対するオルニチンの効果は、実験でも確認されています。
検査で脂肪肝が認められた男性11名を対象に、オルニチンを1日あたり1.6g、3週間摂取させる実験が行われました。その結果、オルニチンを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて、肝機能の指標となる数値が改善したことが報告されています。
また、肝機能が低下している人にオルニチンを多く含むしじみのエキスを13週間投与したところ、肝機能の数値が改善したという実験報告もあります。
オルニチンで脂肪肝対策
以上のように、オルニチンは脂肪肝の予防・改善にとても効果的な成分です。
脂肪肝が進行すると、肝硬変や肝臓がんの発症リスクが高まります。脂肪肝は、できるだけ初期の段階で改善や予防に努めることが大切です。
肝臓の健康状態が気になる人は、食事療法・運動・禁酒などの対策とともに、オルニチン配合のサプリメントを毎日の生活に取り入れてみることをおすすめします。